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【議員会館】 〒100-8981
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【筑豊事務所】 〒820-0040
福岡県飯塚市吉原町10-7
電話:0948-25-1121 |
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私の故郷であり、私の選出されている選挙区、福岡県第8選挙区は、かつては日本の近代化、経済発展を支えた石炭産業の街でした。8区内を東西二つに分かつ形で雄々と流れる遠賀川。筑豊で掘られた石炭が五平太舟(川舟)に乗り、北九州の若松港まで運ばれ、全国の工業地帯のエネルギーを提供し、わが国の近代化を推し進めた歴史を創った川です。鉄道が開通すると、遠賀川の石炭輸送路としての役割は終わりましたが、地域の人々にとっては、愛着深い大切な川です。そんな想いがあってか、筑豊の男気のある人を称して「川筋気質」「川筋男」とも呼んでいます。
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▲遠賀川 |
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▲五平太舟 |
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石炭最盛期の頃は、三井、三菱、住友、古河など大手の企業炭鉱が進出し、筑豊御三家といわれた麻生、貝島、安川などの地元炭鉱も相まって、
日本最大の炭田へと発展しました。 その中で、開放的で人情味にあふれた 筑豊独特の文化や風土が生まれ、全国的にも有名な芝居小屋「嘉穂劇場」
や福岡を代表する銘菓となった「ひよ子饅頭」や「千鳥饅頭」「すくのかめ」「成金饅頭」は、石炭産業の隆盛とともに生み出され、今日に歴史を刻んでいます。 |
こうした背景があってか、この地域の人々の文化意識は極めて高いものがあります。平成15年7月の集中豪雨の水害により壊滅
的な打撃を受けた「嘉穂劇場」の再建や、女流歌人・白蓮にまつわる石炭経営者の「伊藤伝右衛門邸」の保存運動で示した市民の力。さらには20年以上も続く月刊の文化・文芸誌「嘉麻の里」の発行。また地元の企業経営者が自らの資産で設立した直方市の「直方谷尾美術館」や、嘉麻市(旧碓井町)には地方では珍しい個人の作品を収集した「織田廣喜美術館」があります。
また新人音楽家の登竜門「飯塚新人音楽コンクール」が開催され、世界各国の選手が出場する「飯塚国際車いすテニス大会」も実施されています。
そして遠賀川の環境を守る「I LOVE 遠賀川」の取り組みは、多くの市民の参加を得て、今ではその上流から下流まで運動が拡がっています。
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▲嘉穂劇場 |
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▲織田廣喜美術館 |
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▲飯塚山笠 |
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直方市では遠賀川河川敷で「チューリップフェア」が開催されており、例年多くの人々が楽しんでいます。
その上流の嘉麻市(旧嘉穂町)には全国唯一の「鮭神社」があり、稚魚の放流など鮭の遡上を願い、環境浄化への取り組みが行われています。
この他、わが国最古の「万葉集」との関わりを学び、筑豊の文化を掘り起こす活動も地道に行われています。
伝統を継承した祭りは各地区にあり、勇壮な「飯塚山笠」は男たちの夏祭りです。 |
昭和30年代のエネルギー革命により、石炭で繁栄した筑豊は、経済の沈下、人口の減少等を含め、壊滅的な打撃を受け、以後しばらくの間、暗く、厳しい時代が続きました。
しかし、福岡8区、筑豊は今、未来に向かって新たな時代を力強く切り妬いていこうとしています。それは、住民の長い努力の蓄積によるものです。遠賀川に沿って拡がるこの地域を大きく特徴付ければ、上・中流域は農業と商工業、そして下流域は福岡・北九州大都市圏のベッドタウンと言えます。もちろん下流域でも地域産業として農業、漁業があります。
遠賀川を下流から遡ると先ずは、遠賀郡4町(遠賀、芦屋、水巻、岡垣) と中間市。主に北九州経済圏の影響を受けていますが、九州縦貫道・筑豊インターチェンジ(仮称)の建設が決まっており、物流や企業の進出等、
経済の活性化が図れるものと大きな期待が寄せられています。 |
中流域は直方、宮若市の両市と鞍手郡鞍手町、小竹町の二市二町で、宮若市は鞍手郡宮田町と若宮町が平成18年2月11目に合併したものです。この宮若市にはトヨタ自動車九州があり、同社が年間45万台生産への増産体制に入ったことで、自動車関連産業の進出が周辺地域に広範囲に拡がっています。 |
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▲トヨタ自動車九州株式会社 |
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安定的な地域の発展を図るためには、交通網を含むインフラ整備がなお課題であり、新幹線駅建設の強い要望もあります。
上流域は飯塚市(平成18年3月26目に飯塚市と嘉穂郡穂波町、筑穂町、庄内町、頴田町が合併)、嘉麻市(同年3月27日に山田市と嘉穂郡稲築町、嘉穂町、碓井町が合併)、嘉穂郡桂川町の二市一町。 |
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▲九州工業大学 |
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福岡県の中央に位置し、九州工業大学情報工学部、近畿大学九州工学部と二つの大学を中心に知的集約が進み、加えて縦横に走る交通網をはじめインフラ整備が相乗効果を生んで新しい街へと変貌を遂げました。結果、国からIT特区にも指定され、情報産業都市として発展し、40社を上回るベンチャー企業が誕生しています。また、スタンフォード大学の中心的な研究機関CSLIとの提携や、高度な金型の研究開発など産学官の取り組みが進んでいます。 |
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