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2010年11月11日
「例会挨拶10・11・11」
【要旨】
● 昨日の予算委員会での岩屋先生の質問は、堂々としていて、また核心をついたもので良かったと思う

● 今、いろいろな問題が出ているが、いわゆる「尖閣ビデオ」に絞って話をさせていただく。この件についてはよく整理をしておかなければならない

● まず、このビデオは、明らかに中国漁船の方がぶつけてきたことを証明できるもののようだが、それをなぜ隠さなければならなかったのか。これを最初から公開していれば、中国における反日運動も、あのような広がりを見せずに済んだのではないか。その意味からも、ビデオを隠す必要性はどこにあったのかと不思議に思う。従って、これを「出すな」と言った政治判断に問題があった

● また、ビデオを流出させたという海保の職員を、国家公務員法100条の守秘義務違反で捜査しているようだが、果たして、この100条違反に該当するであろうか。100条でいう秘密とは、未だ公になっていないもので、かつそれを秘密として保護するに値するものであるが、今回のビデオが本当にそれに該当するのか、率直に疑問に感じる

● 更に、船をぶつけてきた中国人船長は既に帰国しており、この事案が裁判にかかることはない。それなのに、ぶつけられた側の海保の職員が裁判になるのか。これは、なかなか納得しがたいという感情論が出てきてもおかしくない

● 政府が秘密にしてきたものを、予算委員会の理事に見せ、その他の委員に見せと、少しずつ出してきているが、議員に見せ、またインターネット上にも出たものなら、国民に公開しても差し障りないのではないか。もはや、証拠として公表できないということはない

● 日本側が悪いと中国のネットでは書かれており、このビデオが公開されなければ、世界中で、中国側の言い分の方が正しいと、思っている人がいるかもしれない。それを明確に否定するには、このビデオを公開するのが一番ではないか

● もちろん、秘密資料の管理がずさんであったことは否めない。しかし、当初から公開すればよかったものを、あえて秘匿するよう指示した政治判断こそ問われてしかるべきだ。この問題の根本はここにあり、それは我々としても認識しておく必要がある

● 今後、こういった尖閣列島での事案を起こさせないためにも、この海域を警備する海保の巡視船を増やすなどといった措置が大切だ。それが、日本からの明確なメッセージとなる

● 「国土を守る」という最も肝心なことについて、自民党政権時には、少なくともこういった問題は、ロシア首相の北方領土訪問を含め、起こらなかった。それが政権交代後、バタバタと起きているのは、明らかに由々しき問題だ。皆さんがそれぞれの委員会で、また、地元でお話されるときには、ぜひ、その点を頭に入れておいていただければと思う



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