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「例会挨拶12・12・27」 【要旨】 ● 初当選を果たされた方、カムバックを果たされた方、また、難しい条件をクリアされた方、それぞれいらっしゃるが、先ずはおめでとう。
● かつて日本経済が順風満帆の時代は、放っておいても経済が成長し税収も増えた。従って、政治家の仕事は、その富を分配するいい仕事だった。
● しかし、(成長が止まり税収も)減ってくると、今度は削らなければならない仕事になる。それは、あまり割のいい仕事ではない。簡単に言えば、既得権益をはく奪したり予算を減らすことで、決して楽しい仕事ではない。しかし、この「マイナスの配分」こそ、リーダーとして政治家がやらねばならないことだと思っている。
● 税と社会保障、エネルギー政策、通商交渉など、いずれも複雑で深刻な問題だが、その問題点をあげつらうのは野党(の仕事)だ。与党は不人気を覚悟してやらねば国がもたない。日本の将来を考え、「マイナスの配分」を覚悟してやらねばらない。政権政党として、これまでいろいろ言われながらもそれをやってきたのが、自由民主党の矜持、誇りだ。
● ただ、それをやったからといって、決していい思いをすることはない。マスコミに褒めて書かれることもない。だけど、やらねばならない。こうした割の合わない仕事に真摯に取り組むことこそ、政治家の矜持であって、冥利に尽きると思ってやらないと、この仕事は長く続けられるものではない。
● こうして為公会の仲間が増えたので、ぜひ、我々と一緒に国難に立ち向かってほしい。何の為に当選したかと言えば、単にバッチを付ける為ではない。郷土の為に頑張ろうと思っているはずだ。そういう方に一人でも多く為公会に入っていただくなら、心から歓迎する。
● 最後に一つ。今回の選挙でつくづく感じたことがある。「解散を避けようとした」民主党。「解散しろと迫った」自民党。選挙に臨む姿勢が、結果、これだけの差になった。従って、「選挙がいつあってもいい」という腹の据わりが重要で、その為には普段からの準備が一番大事だ。どういう形で次の選挙があるか分からないが、「選挙ほど楽しいものはない」と思えるようでないとこの稼業は務まらない。皆さんが「選挙があるといいな」と思えるくらいになるよう、これからの努力に期待している。
● 皆さんを心から歓迎する。おめでとう。
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