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嘉麻の里
2005年10月号 『ご支援有り難うございました』
 青天のヘキレキさながらの衆議院解散によって、去る9月11日に行われました第44回総選挙において、選挙区の皆様の暖かく、かつ熱烈なご支援をもって、9回目の当選を果たさせて頂きました。心から厚く御礼申し上げます。
  前回の総選挙では13万2千余の得票をさせて頂きましたが、今回は政権交代を絶叫する野党民主党のすさまじいまでの意気込みもあって、前回を上回る得票はあるいは困難かもと内心では思っていたのですが、結果的には14万5229票という、私にとっては空前の大量票を頂戴し、それも8区内の4市16町のすべてで最高点という得票を得ることができて、感激この上ない次第であります。中選挙区の時代に、定数5名のうち自民党は1人だけで他の4人は社会党などの革新派だったことをご記憶の年配の方々は、ユメのように思われることでしょうし、昭和54年に第4位で初当選させて頂いた当時を思う時、私自身も隔世の感が致します。 選挙期間中に地元入りしたのは、公示日の8月30日に選挙区内11ヶ所で出陣式を行っただけで、あとは一度も地元入りをせず、全国各地の激戦区やテコ入れの必要な地区の応援に東奔西走しました。政治家にとって地元のことは夢寐の間も忘れないものですが、現実の立場上、やむを得ないことでありました。しかし、後援会や支援者の皆様が「前回を上回る得票数を」と呼びかけ、組織の引き締めに全力をあげてくださったのが、今回の大勝を生むこととなりました。郷土の方々の暖かさに今更ながら感激の念をあらたにし、これからの活動のエネルギー源としたいと思っております。
  投票1週間前、マスコミは揃って自民党優勢と伝えましたが、フタを開けてみると優勢どころか、自民党圧勝、歴史的大勝利、歴史的衝撃等の大見出しが各紙面に躍りました。自民党は単独で絶対案定多数(269議席)を27議席も上回る296議席を獲得、連立与党の公明党は3議席減らす31議席に終わりましたが、両党を合わせると327議席と、衆議院定数480の3分の2を超えました。逆に民主党は政権交代などの夢は吹っ飛んで、解散時を64議席も下回る惨敗となりました。 平成11年に自・公両党が旧自由党と組んだ自自公連立政権(衆院357議席)以来の巨大与党が誕生したことになります。また、自民党が衆議院で過半数を獲得したのは、平成2年以来15年ぶり、小選挙区比例代表並立制が導入された平成8年以降4回の総選挙では初めてのこととなります。
  なにびとも予想し得なかったような大雪崩現象が生じたのは、過去にも例のない郵政民営化という政策の是非を問う選挙で、有権者にとって分かりやすかったこと、つまり郵政民営化をはじめとする小泉構造改革路線が国民の信任を受けたわけで、自民党に投票することで、改革に参加しているという意識を植え付けることで、有権者を引き込んだ結果の表れとも言えるでしょう。都市部の無党派層に自民支持の色彩が強まったこと、若い人たちの間にも従来の利益誘導型選挙が色あせたものとなり、有権者が首相と政策を選ぶというテーマがはっきりと浮き出たことが、新鮮な魅力となったものと思われます。
  この稿は9月13日に書いています。皆さんが本誌を読まれる頃には特別国会が始まっているでしょうし、いつまでも大勝利に浮かれてはおられません。296議席の重みがずっしりと自民党にのしかかり、これからの政局運営には大小さまざまなハードルが待ち受けております。 少子高齢化が急速に進む中、年金、医療、介護などの社会保障政策と、それを裏打ちする財政問題、官僚機構の改革、「官から民へ」の転換スケールとその時期や順序、膨大な借金を抱える国の財政の健全化、アジア外交や日米同盟の調和など、責任政党としての負荷重量はあまりにも重いものがあります。しかし、国民多数の後押しをアクセルとして、私も自らの信ずるところに従って、中央、地方での活動を続けて参る決意です。
  突然に降って沸いたような総選挙、異常な猛暑や台風襲来の中での選挙運動の展開に、実にたくさんの人達からのご協力、ご支援、励ましを頂いたことを、重ねて、心から厚く御礼申し上げます。


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