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日本外交、力強く推進!! 更なるアジアの安定を求めて! |
新年あけましておめでとうございます。
皆様には新たな決意と新たな思いで、平成十九年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年は、自民党が開かれた国民政党として、党所属の国会議員と全国の党員・党友によって新しい総裁を選ぶ総裁選挙が行われました。因みに投開票日となった九月二十日は、私の六十六歳の誕生日でもありました。結果はご存知の通りではありましたが、六十九票の国会議員票に加え、六十七票もの地方票を頂くことができました。特に地元・福岡県の党員・党友の方々からは、大変力強いご支援を賜り、この場を借りて、改めて心から厚く感謝、御礼を申し上げます。ありがとうございました。今回の総裁選挙では、「年増にモテる麻生」から、「インターネット愛用の若者にもソコソコ受ける麻生」という、私にとって、これまで知らなかった新しい麻生太郎の発見もあったのが印象的でした。総裁選挙後は、安倍新総理のもとで外務大臣再任となりました。与えられた仕事をキッチリとこなしながら、捲土重来を期したいと思っております。
さて、一昨年十月に外務大臣を拝命いたしましてから、ざっと地球を五周した計算になるそうです。この間、昨年一月には、ゼロ泊三日の強行スケジュールでクウェートを訪問し、八月には日本の現職閣僚としては初めて、イラク戦争後のバクダッドを電撃訪問して、陸上自衛隊の撤収後も、イラクの復興支援を積極的に支援していく方針を伝えました。イラクでの自衛隊の活動は、国内外から高く評価されております。過酷な条件下での隊員の真摯な活動によって、間違いなく日本の国際ブランド力は高まっており、こうした一人ひとりの日本人の海外での活動が、日本外交の底力となっていることを確信しました。
また、昨年来、北朝鮮をめぐる一連の問題への対応に追われています。七月五日未明の北朝鮮によるミサイル発射を受けて、私は、北朝鮮に対して、国際社会の断固たるメッセージを表明する必要があると考え、国連安全保障理事会での決議の採択を目指しました。大変、ハードな外交交渉となりましたが、日本の姿勢は一貫してブレることなく、結果として、日本が国連に加盟して以来、初めて安保理の議論をリードする形で、全会一致での決議の採択に成功しました。しかし、北朝鮮は、こうした国際社会の強い懸念も省みず、十月には核実験に踏み切りました。国連安全保障理事会では、さらに強い制裁決議が採択されたほか、北朝鮮に対する日本独自の制裁措置も実施されています。ただ、こうした措置は、手段であって目的ではないことを忘れてはなりません。目的は、あくまでも北朝鮮の非核化を実現させ、北朝鮮を国際社会に復帰させることです。北朝鮮をめぐる問題は、東京などの太平洋側よりも、福岡など日本海に面している地域の方々にとっては、より深刻で現実的な問題でもあります。政府としては、引き続き、北朝鮮による拉致、核、ミサイルの問題の包括的な解決を目指していく方針であり、外務大臣として、一刻も早い問題の解決のため、今年も全力を傾けていく覚悟であり、皆様にも、普段にも増して、格段のご理解とご支援をお願い申し上げます。
最後となりましたが、新しい年が皆様にとって幸多い年でありますよう、心から祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。
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