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講演・論文
2007年6月22日 国民の不安払拭が大前提

   今、皆さんの政治に関する最大の関心事といえば、やはり「年金」問題でしょう。
 保険料を払ってきたにもかかわらず、社会保険庁の記録が不正確で年金がもらえない、あるいは減額されているとなれば、気にするなという方が無理かもしれません。社保庁のいい加減さやお粗末ぶりも次々と露呈しているだけに、ご心配はなおさらのことだと思います。役所を監督する政府・与党の一員として、まずはこうした事態に陥ったことについてお詫び申し上げたいと思います。
 ただ、これは非常にはっきりしていることだと思いますが、いくら社保庁を叩いてみても、皆さんの不安は解消しないということです。
もちろん、社保庁については今後、解体されたとしてもきちんと責任を追及していかねばなりませんが、今、なにより大事なのは皆さんの不安を解消すること。要するに、安倍首相も重ね重ね表明しておりますが、「政府の責任において、皆さんの年金記録をきちんと精査し、正しい年金をきちんと払っていく」ということを理解していただくことです。
 そのためには、一定の期限を区切り、年金受給資格者の方々や保険料を払っている人たちに、「あなたの年金はこうなってます」といった書面を送るのも一つの方法でしょう。仮に書面が届かなかったり、届いた年金記録に間違いがあれば、連絡をしていただきキチッと訂正をする。多少の費用はかかるかもしれませんが、本来、必要のない不安を払拭(ふっしょく)できると思えばたいしたことはありません。皆さんが自分の負担と給付を確認できることは、政治の信頼にとっても不可欠であり、またそういった安心感こそが大事です。
 すでに安倍内閣は、領収書など保険料納付の証拠がない人に対する給付の可否を審査する「年金記録確認第三者委員会」を、社保庁を外局とする厚生労働省ではなく、総務省内に設置することを閣議決定するなど、着々と手を打っています。もちろん、これからは官僚任せにせず、私たち政治家が使用者として、役所と公務員をきちんと監督します。
 まずは、不安を払拭(ふっしょく)して、年金記録を正しいもの修正する。そのうえで、少子高齢化社会を迎えた日本の年金制度をどのようなものにするかを議論し、「活力ある日本」を取り戻すためにもよりよい制度に作り替えていくことが肝要なんじゃないでしょうか。
 その際、重要なのは単に年金制度だけではなく、税制や社会システムなどをパッケージにして考えていくことです。この辺りの考えについては、また改めて筆をとりたいと思っております。

 

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