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講演・論文
2007年8月31日 『特別版』 幹事長インタビュー

   自民党の麻生太郎幹事長が本紙連載『日本の底力』の独占インタビューに応じ、小泉純一郎元首相が「ぶっ壊した」自民党の再生計画や安倍改造内閣への評価を明らかにした。麻生氏はサラリーマンの給与に関連し、「上がらないと景気感は出てこない」と昇給を後押しする政策を打ち出すことを言明し、安倍晋三首相には「耳の痛いこともいう」と断言した。
 ――幹事長として、まず取り組むべきことは
 「小泉前総裁の時、『自民党をぶっ壊す』と言って、組織が大きく壊れたことは確かだ。選挙を考えると、まず組織の構築をやらなきゃあいかんと思っている」
 ――小泉改革は問題だったのか
 「小泉改革のおかげで、閉塞(へいそく)感のあった日本経済が成長軌道に向かいつつあるのははっきりしている。法人税収や成長率、失業率などを見ても分かる。そこは評価されるべき。しかし、急激に改革を行うと、当然、痛みを伴う。それが地方と零細企業など弱者といわれる部分に出た。自民党は開かれた国民政党だ。その対策をきっちりと取り組んでいかねばならない」
 ――地方、弱者対策に妙案はあるのか
 「地方対策として、まず手をつけなきゃいけない問題は地方交付税だ。交付金を地域の人数割でやっているが、なんらかの見直しをしていかなきゃならんと思う。結局、経済成長という言葉だけですべての問題は解決できない。例えば、経済成長に乗れない年金生活者の方々をどうするか、という問題もある」
 ――給料が上がらない都市部のサラリーマンにも閉塞感がある
 「やはり給料が上がらないと景気感は出てこない。実際は物価が下がっているから、同じ給料水準なら使えるお金は増えたはず。しかし、景気感とはそういうものではない。インフレ傾向になり、多少物価が上がっても、給料が増えた方が気持ちが良い。奥さんにだって顔も立つ。個人消費を上向かせるためにも、景気感を改善させていくことが必要だ」
 ――企業はいまだに設備投資や給料を増やすことに慎重だが
 「貸し渋りや貸し剥がしなどがあり、企業側は『2度とああいう目に会わないように』と慎重になっている。しかし、ようやく企業も借金を返して、業績も上向いてきている。大切なのは、これから。利益を設備投資や社員の給料、福利厚生などに回していけるよう、後押しする政策を打ち出していきたい」
 ――景気感を改善させるには、個人資産を増やすことも重要では
 「もちろん、株などマーケットと向き合っていくことは極めて重要だ。日本ではいまだに株式投資に対する悪いイメージがあるが、本来、投資とは健全なもの。配当などを見ても銀行金利よりはるかに高いものが多い。実態以上のバブルはいかんが、健全に市場を活性化させ、株価を上げていくことは重要なことだ」
 ――麻生氏が幹事長になったことで、自民党はどう変わるのか
 「う〜ん、まあ明るくなるのは確かかな。発言力というか発信力のある自民党にしていきたい」
 ――麻生派は党内最小派閥で、党運営は厳しいとの声もある
 「幹事長は派閥の大きさで仕事をするわけじゃない。大丈夫だ。(政調会長の)石原(伸晃)さんだって無派閥、(総務会長の)二階(俊博)さんもウチと同程度だが、なんら問題はない」
 ――今回の内閣改造・党役員人事をどうみる
 「国民からのメッセージを受け止めた人事ではないか。お友達内閣は払拭されたし(安倍首相の出身派閥)町村派からの入閣も1人。首相批判を激しく展開していた舛添要一さんを登用し、官房長官のほか、外交・防衛・経産・文科などにはベテランを配した。サプライズ人事じゃないから、急激に支持率は上がらないが、間違いなく今後の実績は評価して頂ける陣容だと思う」
 ――安倍政権の弱点は、官邸に耳の痛い情報があがらないことだといわれてきた
 「耳の痛い情報をあげないヤツも悪いが、耳の痛い情報を聞かないと思われているなら問題だ。ただ、今回の人事をみれば、それなりに情報は届いているのではないか。もちろん、俺はこれまでどおり耳の痛いこともきちんというつもりだ」
 ――郵政造反組4人が副大臣に起用されたが、復党していない平沼赳夫氏らの処遇は
 「今の段階でどうするといった答えはない。ただ、党内にはいろいろ意見や考えもある。今後の大きな検討課題であることは間違いない」
 ――参院が与野党逆転状況下にあるなか、今後の国会審議は
 「民主党も参院で第1党になり、政権政党を目指しておられる。当然、責任ある国会運営をされるだろう。国会では正々堂々と徹底的に議論し、国民にとってベストな法案を通していきたい」
 ――体力は大丈夫か
 「秘書にこき使われ、いつもかわいそうなぐらい働いているが、おかげさまで気力も体力も大丈夫だ」
   

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