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講演・論文
2007年9月28日 『特別版』総裁選インタビュー  

   自民党総裁選で福田康夫首相と戦った麻生太郎前幹事長は28日までに、本紙連載『日本の底力』の特別インタビューに応じ、首相からの入閣要請を拒否した真意を明らかにした。その上で、総裁選をめぐるクーデター説や安倍晋三前首相への思い、今後の活動など胸中を激白した。
 −−高支持率でスタートした福田内閣をどうみるか
「安倍改造内閣の陣容をほぼ引き継いだだけに、ジワジワと評価される内閣なんだと思う。防衛大臣だった高村(正彦)氏が外務大臣に回り、その後任に石破茂氏が就いたが、この辺りも納得できるだろう」
 −−福田氏からの入閣要請を固辞した
「党のため、なんか役職をやれというのであれば、党の再生にはお役に立てると思うし、やらなきゃいかんと考えていた。だが、入閣となると話は別。(小泉政権の)政調会長の時から、地方を回るよう心がけてきたが、国民の声を直接聞くのは大切。だから、幹事長の時に地方行脚をしようとしたわけだが、それをするには入閣しては時間的に無理がある」
「二つ目(の理由)は小泉、安倍両氏の場合、根本的な思想、哲学に共有できるものがあった。手法はかなり違うが、『保守』という点では結構合っていたと思う。福田氏の場合はそこが違うと感じたし、自分が入らない方が福田カラーも出せると思った。派閥の領袖ばっかり入れば、国民がやっぱり談合かと思ってしまい、総裁選をやった意味がなくなる」
 −−総裁選翌日、安倍前首相が会見し、麻生・与謝野クーデター説を否定した
「低次元なデマで総裁選を泥仕合にしたくなかったので反論は自重していたが、総裁選当日の総裁メッセージも含め、俺や与謝野(馨)氏の潔白を証明していただいた事は感謝している。『総裁選前に会見していれば、票の出方が大きく変わった』という人もいるが、あの会見だって、やたら止められたのを押し切ってやられたわけだ」
 −−指名投票の際、安倍前首相と本会議場で話をしていた
「本会議が終わり立っていたら、安倍さんから『ご迷惑をおかけしました』と言われたので、まあまあ座ってと。笑っておられたので多少、安心したが、あそこまで病気で体がしんどかったと気づかなかったのは不徳のいたすところ。分かっていれば、所信表明をやる前に手を打てた。それが悔やまれる」
 −−総裁選は大善戦だった
「派閥という観点からみれば、わずか16人の為公会(麻生派)と8派閥との戦いという構図だったが、派閥の締め付けをはねのけ、支持していただいた議員や党員・党友の皆さん、街頭で応援していただいた国民の方々にも感謝したい。残念ながら敗北はしたが、マスコミ各社の予想を覆す197票をいただき、党員の投票総数では上回ることもできた。やはり自民党には筋や哲学などにこだわる人が、たくさんおられると感じ、自民党再興にも希望が見えた」
 −−街頭ではかなりの人気だった
「"ネットカフェ難民"という言葉があるが、意味が理解できない政治家もいたようで、そういう方々は今の時代に対する感性がなっていない。国民の人たちに『そういう現状が分かっている政治家、それは麻生太郎だ』と肌で感じてもらえたんじゃないか。政治家の感性っていうのは麻生の生まれとか育ちとか、そういったものだけで決めつけがちだが、国民は別の感性で麻生太郎をみているんだと思う」
 −−マンガ通も共感を呼んだ
「俺はね、世の中でメジャーじゃないところに光をあてるのは、国が活力を出すために大事なことだと思っている。国立劇場は歌舞伎、能、狂言などの伝統芸能しかさせない所だったが、『それはおかしい。清元(きよもと)だって新内(しんない)だってあるじゃないか』といって、結局、落語もできるようにした。マンガやアニメだって、もっと評価されてしかるべしと思う」
 −−秋葉原や自民党本部前に集まった人々を見て、「麻生の応援はオタクだけ」と嘲笑していた議員もいた
「感性が悪いな。よく見れば、結婚指輪をしていたりネクタイを締めていたり、いろんな人が思い思いに駆けつけてくれたが、みんな真面目だよ。『成田と永田町は日本で一番警備が厳しいところ。小ぎれいな格好でいこう』とネットの書き込みもあったりした。オタクと呼ばれる人もたくさんいたが、それを批判する人は"オタク=落ちこぼれ"と思っているのだろう。ベルトコンベヤー型で英数国社理といった教科が優先される今の社会では、他の才能を持った人たちの花は咲きにくい。しかし、すさまじい才能を発揮する人がたくさんいるのも事実。そういう人たちが生み出すアイデア、それがイノベーションというものなんだけど、まさにそういう発想が分からない。役人がいうなら分かるが、それが政治家となるとチイと困る」
 −−解散時期は
「来年度予算が通った3月とか7月のサミット後だとか、いろいろ言われているが、各委員会も再来週から始まる。正直、まだ分からんね」
 −−今後の活動は
「最近は地方対策の話を皆がし始めているけど、俺は政調会長のときから市場経済原理主義者や財政再建原理主義者らと戦ってきたと思っている。だから、構造改革の恩恵が届かない人や場所はもちろん、成功している中小・零細企業や地方を訪れ、話を聞いて対策を講じていきたい。民意の吸い上げは議院内閣制の根本だ。総裁選でも分かったように議員と民意の間に乖離があるとなると、自分で民意を吸い上げる努力をしたい。あと大切なのは年金など国民の不安解消だ。不満はエネルギーになるが不安はエネルギーにならない。その不安が解消する活動をしていきたい」
 

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