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福田首相と民主党の小沢代表による党首会談。2人きりのサシの会談だったこともあり、会談で何が話し合われたのか、正しいところは分かりません。ただ、与党と野党第1党の党首が会うというのはそれなりに意義のあることですし、ねじれ国会の中、首相が動かない局面を打開しようと努力されたのはもっと評価されるべきだと思っています。
実際、党首会談が行われたことで国会も動き始め、臨時国会最大の懸案事項である新テロ特措法や国会同意人事など、事態が動き始めたという事実があります。
ただ、一つ気になったことがありました。小沢さんは記者会見で、国際平和協力に関する自衛隊の海外派遣は国連決議で決まった活動への参加に限るとし、特定の国の軍事作戦は支援しないという原則に福田首相が同意したと主張しました。
仮にこれが事実なら、憲法解釈ならびに日本の安全保障政策の重大な政策転換になるわけですが、こうした事が2人きりの党首会談で決まるというのは極めて危険なことでしょう。日本は米国と日米安全保障条約を結んでおり、日米同盟が日本の安保政策の根幹にあるわけですが、これを否定しかねない要素だってあるわけです。
福田首相はこうした小沢氏の主張を否定しておられるようなので、心配は杞憂かもしれませんが、いずれにしても国の安保政策はきちんと国会で議論されて決まるというのがスジというものでしょう。
さて、先月末のことですが、自民党にスポーツ立国調査会が設置され、会長に就任しました。
スポーツっていうのは心身ともに健康な子ども達を育成するうえで、非情に有効な手段であることははっきりしていますし、国民に大きな感動を与えるものでもあります。それゆえ、もっと国としてきちんとスポーツの振興や選手の育成に関わっていかなきゃならんということで、この調査会が立ち上がったわけです。
日本の場合、文化系に100予算がついているとすれば、スポーツ系には18ぐらいしか予算がついていません。オリンピックの招致にしても、今や世界の多くの国が政府保証を出しているにもかかわらず、日本は政府保証すらできないという現実があります。
我々に感動を与えてくれるスポーツ選手が、不幸なケガなどで引退などを余儀なくされた場合の制度などにしても、欧米に比べて遅れています。
こうした諸問題を解決し、スポーツの楽しさや素晴らしさを多くの国民の皆さんに感じてもらえるよう頑張っていきたいと思います。
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