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講演・論文
2008年1月11日 皆さんが思うほどヤワじゃない  

   薬害C型肝炎被害者の方々を一律救済するための「薬害肝炎被害者救済特別措置法案」が11日、成立しましたが、被害者の方々の喜ぶ姿を見て、本当に良かったなあと改めて思っております。
 私が政調会長だった2001年5月、小泉首相がハンセン病国家賠償訴訟の控訴を断念しましたが、当時から思っていたのが政府・役所の無謬(むびゅう)性をしつこく言うのは間違いだということです。
 政府や役所といえども、そこで働いているのは人間です。もちろん、間違いはないにこしたことはありませんが、残念ながら間違えというものは起きてしまうのが現実です。  ただ、そこで問われてくるのが、その後の対応の仕方だと思うのです。要するに、間違いだったと分かったならまずは丁寧にお詫びする。そして、速やかに対応策を打ち出していく事が極めて大切なんじゃあないでしょうか。
 話は変わりますが、昨年暮れから株価が大きく下げていることもあり、新年早々、日本経済の先行きに対する暗い見方が増えているように見受けられます。暮れに内閣府が発表した「国民経済計算確報」で、6年の国民1人あたり名目GDP(国内総生産)が、OECD(経済協力開発機構)加盟国30カ国)中18位となり、1980年以降最低となったことも響いているのかもしれません。
 ただ、本当に日本経済の先行きが暗いのかと聞かれれば、「ノー」と言うのが私の答えです。
 確かに国会がねじれ現象下にあり、迅速な政策決定ができにくいという状況があるだけに、外国人投資家からみれば日本株は「売り」となるのかもしれません。経済活性化を図るため、個人資産を貯蓄から投資へ向かわせようという方針があるにもかかわらず、中途半端なところで証券優遇税制を見直し、結果として投資家にとって複雑なシステムになりかねない事も大きなマイナス材料でしょう。
 しかし、このデフレ不況の下、日本の経済・企業体質は自助努力によってかなり強くなっているのが現実です。さらに、何度も言っていますが日本人の底力ってヤツは、皆さんが思っているほどヤワなもんじゃあありません。皆さんが当たり前のように思っている事、例えば労働に取り組む姿勢や治安の良さなど、世界から見ればとてつもないと思える事はいっぱいあるのです。
 そうした底力をいかんなく発揮できるよう、環境整備を行うことが政治の大きな役割ですが、そのためには国民に向けた分かりやすく強いメッセージや目標が必要です。今年もさまざまな提言を行っていきたいと思っておりますが、どうぞよろしくお願いします。
      

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